- 震源地の方向とマンションの揺れる向き
- 鉄製の本棚と木製の本棚では、どちらが持ちこたえたか
- 避難する時間を稼ぐために家具を倒れにくくする
- 家具の置き方で助かる空間を作る
- マグネットキャッチ、ローラーキャッチの取り付け方
- テレビは飛ぶ
震度5でマンション9階の家具はどうなったか
我が家のマンションは築25年を超えています
関東地方にあります
震度5でした
地震があったときは家に居なかったのですが
家に帰って玄関を開けると
部屋の中で使っているキャスター付きの
プラスチック製の5段のタンスが玄関に来ていました
コの字型に移動してきたと思われます
かなり揺れたのでしょう
鉄パイプのつっぱり本棚は45度傾いており
作り付けの本棚の本は一面に散らばっていました
この地震の時、
我が家から5キロほどのタワーマンションの上階では
物は何も落ちなかったそうです
流石、免振マンションですね
ただゆっくり回るように長い間揺れていたそうです
船酔いしそうだったとか
隣の家では食器棚が倒れ
食器が一つ残らず割れたそうです
我が家では食器は1枚割れただけで済みました
我が家の食器棚は作り付けで
マグネットキャッチが扉につけてあり、扉は閉まったままでした
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それを開けた時に1枚転がり出て目の前で割れました
ただ、同じ階の人で、対策をしていなかった家でも
食器には被害のない家もありました
震源地の方向とマンションの揺れる向き
以前土木専門の方に伺ったのですが
家は東西の方向で揺れるそうです
逆に東西から揺れが来た場合には
南北に揺れるとのことでした
我が家は南北に長い辺があり
揺れは北からきたので
東西に揺れたとき、辺が短いので
不安定な揺れになったのではないかと
素人なりに想像しています
家具の置いてある向きでも
揺れ方の違いがあるかもしれませんが
実際のところは
家に居なかったのでわかりません
鉄製の本棚と木製の本棚では、どちらが持ちこたえたか
突っ張り式の本棚は我が家には
2つあり
一つは鉄パイプ製
もう一つは木製でした
鉄パイプの本棚は半壊状態で
突っ張るためのネジが効かなくなっててしまっていました
対して木製の本棚は
向きは鉄パイプ製の本棚と同じでしたが
天井についている部分のネジがちょっと緩んだだけでした
本棚だけで見ると、鉄パイプよりも木はの方が地震には強い、
或いは揺れを吸収する性質があるのかも
という印象を持ちました
半壊するなんて突っ張りの意味がない
と思われるかもしれませんが、
地震対策に限っていえば、倒れなかった、
又は倒れるまでに時間がかかれば、効果はあった
ということになります
避難する時間を稼ぐために家具を倒れにくくする
以前、私は地域の防災員をやっていました
そのとき、
地域の防災イベントで上映する
地震についてのビデオを選ぶために
消防署で地震関係のビデオを10本くらい借りて見ました
東日本大震災より前のことで
阪神大震災から5年くらいたっていたと思います
阪神大震災で学んだこと、体験者の証言
などで組み立てられていたビデオを多く見ました
揺れがあっという間に強くなって
身動きできなくなったそうです
最初に揺れた時に
安全なところまで避難することが大事
ということを言っている方が多かったです
家の中でも、
危険なところと比較的安全と思われるところが
あると思います
最初にぐらっと来てから
安全な場所まで移動する時間さえ
稼げれば怪我を防げたり
命が助かれるかもしれません
もちろん家具が倒れるのを防げるのが
1番いいのですが、
最初の何秒か倒れないで持ちこたえてくれれば
避難する時間が稼げるのです
私の家では家具の下の壁側でない方に
板などをかませてありました
そのようにすると家具が倒れにくいと
以前テレビでやっているのを見たからです
今はそのようにかませるためのものが
商品となって売られていますね
例えば「ふんばる君」というものです
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家具の置き方で助かる空間を作る
阪神大震災では
タンスの下敷きになって
被害にあわれた方が多かった一方で
こたつで寝ていて助かった
という人が多くいたそうです
倒れてきたものがあっても
空間があったので
助かったということでした
タンスが倒れてきたとき
床や畳にしいたお布団で寝ていた場合
下敷きになってしまう可能性がありますが
タンスがベッドと狭い間隔で
配置されていた場合には
ベッドにつっかえて空間が出来る
ということを
地震対策のビデオで見たことがあります
倒れて危ない家具がある場合
その前につっかえ棒の役割を果たす
また別の家具があれば
家具の下敷きになることを
防げるかもしれないという訳です
我が家では、子どもが小さい時
子ども部屋が狭くて
背の高い勉強机やタンスがあったので
家具が倒れた場合つっかえるように
少し高さのあるベッドを選び
ベッドガードを使っていました
マグネットキャッチ、ローラーキャッチの取り付け方
我が家では扉の無い棚の軽いものは
部屋に散乱していましたが
開き戸で開いてしまったものはありませんでした
すべての扉にマグネットキャッチか
ローラーキャッチをつけていました
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マグネットキャッチや
ローラーキャッチは
ドライバーさえあれば付けられます
どちらもホームセンターで一つ100円から
200円前後で買えると思います
自己流ですが20か所近く自分でつけた
私の「取り付け方」を紹介します
キャッチする側は戸棚の本体天井面に
キャッチされる側になる鉄板等は扉側に付けます
取り付けるときに
1番難しいのは位置決めですが
これにはコツがあります
まず最初にキャッチする側をとりつけます
ネジは天井に向かってしめることになります
その取り付け位置をまず決める必要があるのですが、
扉を閉めた時
キャッチする側とされる側の間に隙間ができないよう
ピタッとなるような位置を探さなければなりませんし、
逆に扉に近すぎてしまうと
扉がピタッと閉まらなくなってしまいます
そのために
キャッチする側とされる側を予めくっつけた状態で
その位置を探します
マグネットキャッチの場合、
キャッチされる側というのは鉄板になるのですが
四隅にツメが出ています
このツメは、扉に固定する際には
扉に向けて刺すものですが、
位置決めの時はツメの方向を
キャッチ側に向けてくっつけた状態にします
理由は実際に取り付ける時は
ツメを扉側に向けて刺すようになるので
その分の厚みが位置決めのときに出てしまうと
困るからです
私は扉側につく方、つまりキャッチされる方の側面に
蛍光ペンのようなものをチョコッと塗り
キャッチする側をセロテープでだいたいの位置に仮止めをして
扉を閉めてみて
蛍光ペンが扉につくかどうか
閉めた時、扉が浮かないか
を確認していました
位置が決まったら鉛筆などで
天井につける位置の印をつけ
仮止めを外してキャッチする側をとりつけます
次に扉側につけるキャッチされる側の位置決めをします
マグネットキャッチの場合は
鉄板のツメを先ほどとは逆向きにして
つまり、とりつける時と同じむきにして
キャッチする側にくっつけて扉を閉めます
そうすると扉の方にツメの跡がつくので
位置決めが出来ます
ローラーキャッチの場合は
やはり蛍光ペンなどをぬって印をつけます
先ほどキャッチする側の位置決めに使った
蛍光ペンの跡は拭き取っておくか
別の色を使います
取り付ける時も
セロハンテープなどで仮止めしておくと
やりやすいです
テレビは飛ぶ
家具以外にも
倒れたり飛んだりするものがあります
子どもが小さい時、電子ピアノが危ないと思い
壁に金具をとりつけてロープで固定しました
我が家ではテレビは無傷でしたが
同じマンションの11階以上の家では
テレビが壊れなかった家は無かったということでした
阪神大震災に遭遇した人の話では
寝ている上をテレビが飛んで通り越したそうです
我が家では
テレビやロックミシンなどの電化製品は
地震用ジェルマットで固定しています
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これは汚れてきたら石鹸水などで洗うと
また復活します
自宅マンションで震度5を経験して
大きい地震が来たときのことを考え
低層階のマンションに引っ越すことも
考えましたが、
長年暮らしたところを離れる決心がつきませんでした
そこで、今回のリノベーションでは
本棚のような丈の高い家具は造作で壁に作り付けることにしました
費用はかかりましたが、安心を買うのだと思うようにしています
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