「凱風快晴」がいふうかいせい
何のことだかお分かりになるでしょうか
葛飾北斎の「富嶽三十六景」の中で
「神奈川沖波裏」と聞けば
その絵を思い浮かべることが出来る方が殆どではないでしょうか
大波の間から富士が見える瞬間をシャッターで切り取ったようなあの絵(版画)です
「凱風快晴」は通称の方が多分知られている
通称「赤富士」です
建築家さんのデザインで
アクセントヴォールが
玄関からリビングまで続きます
施工例を見ると
ネイビーにしているおうちが多く
木質多めの室内にしっくり馴染んで
飽きもこなそう
我が家もネイビーで行こうかな
と最初は思ったのですが
ちょっと冒険してみたくなり
家族と相談し
葛飾北斎の「赤富士」の色でいこう
ということになりました
なぜ赤富士か
それは多分我が家のリビングに
赤富士が描かれたファイルケースが
長い間置かれていたから
見慣れたものって
安心感を与えますよね
「赤」って冒険だけど
でもこの「赤」なら
「和」の「赤」だし
木質多めの室内と相性もよさそう
この私たちのチョイス
建築家さんからの却下はありませんでした
で、色を作るのかなと
思っていたら
近い色の塗料を探してくれていました
イタリアの「VALRENNA」バルレンナという
乾くとスエードのような感触になる屋内壁用の塗料です
なるほど、単にのっぺりした塗り方だと
嫌な色に思えてしまうかも
スエード調というのが気に入りました
カラーワークスさんという会社が販売している塗料です
ショールームに行って実物を見たところ
赤富士をくすませたような色でしたが
室内に使うなら落ち着いたいい色だと思い
建築家さんが選んでくれた通り決定しました
バレルンナは24色あるのですが
どの色もシックなヨーロッパカラー
若いころ、初めてヨーロッパへ行った時
ヨーロッパを走っている車の色が
どれも自然に溶け込むようないい色だと思いました
これは、その頃、車会社に勤めていた方に伺ったので
今は事情が変っているかもしれませんが
日本は湿気が多いので
錆止めをヨーロッパより多く塗料に入れる必要があり
ヨーロッパのような色は作ることが難しいと聞きました
最近、家具や壁紙など
ヨーロッパで使われているような色が増えているように
思います
バレルンナを扱っているカラーワークスさんでは
FARROW&BALLというイギリスの塗料も扱っています
なんと表現したらいいか
パステルカラーをシックにした色
最高級の顔料だけを使い、長い間色あせないと
説明にはあります
壁や天井だけでなくキッチンやドアや床や家具に
塗ることも出来るそうです
造作の家具をこのペイントで仕上げたら
おしゃれなフレンチカフェのような家が出来そうな色の
ラインナップだと思います
実際にこのペイントで塗られた家具を
ショールームで見ましたが
落ち着いたいい色合いだと思いました
ペイントカラーのカラーカードの裏に
各色の説明が書かれているのですが
これを読むだけでも楽しい
私だったらこの色を本棚に塗りたいと思ったグリーンは
NO.81 BREAKFAST ROOM GREEN
という名称で抹茶ミルクのような色ですが
「東向きであることが多い朝食を取る部屋をイメージした…
朝の自然光でも夜のキャンドルにも相性がよく…云々」
という感じです
塗料を実際に塗ったイメージが湧いてきます
FARROW&BALLの中で1番赤富士に近い色かなと思うのは
NO.42 PICTURE GALLERY RED
説明は「時代を超えた魅力を持つ赤色…」
赤富士色をアクセントヴォールに選んだことに
自信が湧いてきました
まず最初にこのアクセントヴォールの色が決まり
その後、この赤富士色と調和がとれるように
タイルや壁の色も考えてきたつもりです
部屋の中の色の組み合わせって
異素材のものがたくさんあるし
3次元だし
本当に難しい
インテリアの本や
美術本を図書館で借りてきて
色の組み合わせの参考にしました
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この本の感じ真似するにはまだ、修行が足りない…
素敵です
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上手く行ったかどうか
完成を待たないとわかりません
スエード調塗料バレルンナと
発色のきれいなFarrow&Ballを扱っている
カラーワークスさん
他に子ども部屋に良さそうな7色展開のマグネットペイントと
その上に塗って使えるチョークペイント
Fallow&Ballの壁紙なども扱っています
時々、ペイントのワークショップなども開催されていて
私がショールームに行った時も
親子で参加されている方々がいらっしゃいました
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